写真家・作家の藤原新也さん
拠点を置く房総半島の猿の集団が減っていることが気になり、猿の生態を調べていると
🇺🇸デューク大学のチンパンジーの行動観察に関する研究で興味深いリポートを見つけたという。
そのレポートとは雨期に大集団を作ったタンザニアのチンパンジーは個体間の距離が近くなり皮膚接触、口腔からの飛沫感染や排泄物の付着など接触率が上がった。
結果チンパンジーの腸内で細菌叢(さいきんそう)=マイクロバイオームが多様化し豊かになった。
一方、小集団化した猿はディスタンスができたことで接触率は低くなり腸内で細菌叢は痩せ劣り脆弱化したそうである。
細菌叢の役割とは、腸内の錠剤微生物は免疫システムの鍛錬を促し日和見感染症(免疫力低下で起こる病気)から保護することである。
ここで人間社会で今起こってる新型コロナウイルス下での日常を見てみると
ソーシャルディスタンス、リモートワークが推奨され他者との接触が激減している。
これはまさに生き物としての孤立化が進んでいることである。
この状況を前述したチンパンジーに置き換えるとどうだろう。現在の新しい生活様式という非接触行動が長期化してしまうと腸内の細菌や皮膚状の細菌が多様化を失い、脆弱化する可能性が仮説としてできてしまう。
さらについ先ほどCMで流れていた、商品名は伏せるがビOレは”除菌召集シート”という製品を野村萬斎さんがいい声で紹介をしていた。ただでさえ少ない常在菌を排除しようとしているのである。
第3波が広がりGO TO事業が中断し、経済を案ずる声も多く聞こえる。しかしこの新型コロナウイルスという非細胞性生物はタイムラグを置いて影響を与えるのではないか?
第一ステージは目に見える経済と身体へのダメージ、第二ステージは非接触と消毒文化がもたらす常在菌の脆弱化からの免疫システムの低下からの感染症の蔓延が起こるのではないかというものだ。
2005年に発生したSARSではウイルスは一気に広まり感染した宿主を死に至らしめたためにウイルスも共に消えていった。
しかし現在蔓延している新型コロナウイルスは無症状のまま感染を拡大しているというウイルス自らの延命させる好投戦略を持っているのである。
つまりこれからかなり長い間このウイルスと共存(そんな生易しいものではない)、向き合わなければならないのだろう。
今後の非接触文化の長期化で生じる身体の細菌叢の脆弱化を食い止める方法としては何ができるのか。
我々は、現代の幼児は時代と共に除菌や抗菌といった環境におかれ抵抗力を失ってしまったことで日和見感染症に見舞われやすいことを知っている。
得るべきは細菌叢である。この細菌叢は人体のみならず他の動物、植物などの自然界にも膨大な量で生息している。例えば1gの土壌の中におけるバクテリアや放線菌、糸状菌や藻類などの微生物は実に数億個も存在するのである。こういった人体以外の環境に生息する微生物から細菌叢の欠乏を補完できないだろうか?
自然との情報交換を失いつつある現代において、新型コロナウイルスと向き合うためにはこの膨大な量の微生物を持った自然へのアクセスをシステム化することも一つの方法ではないだろうか。
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という記事があった。とてもわかりやすく関心を持ったのでまとめようと思ったが難しい。
しかし文章をまとめることはしっかり理解していないとできないので読んだだけでは全く頭に収まっていないことがわかった。
新聞はその日読んだら次の日は価値を失ってしまう。書き込むだけ書き込んでまとめてみると知識の蓄えになっていくと思うので計画的にまとめていきたい。
これもできる時でいいのでまずはやってみる。